パブリックコメントに意見して下さい

2025年1月23日に環境省自然環境局国立公園課は【「やんばる国立公園管理運営計画書」の作成に関する意見の募集(パブリックコメント)について】と題してパブリックコメントを募集している。
〆切が2月22日となっているので、取り急ぎ以下を参考にしてコメントを寄せて欲しい。

「やんばる国立公園管理運営計画書」の作成に関する意見の募集(パブリックコメント)について
募集が行われている該当ページ

該当ページにあるやんばる国立公園管理運営計画書(パブコメ案) は、
1.管理・運営計画作成の経緯
2.管理運営計画区の概要
3.ビジョン
4.管理運営方針
5.風致景観及び自然環境の保全に関する事項
6.適正な公園利用の推進に関する事項
7.公園事業及び行為許可等の取扱いに関する事項
8.国立公園関係者の連帯体制等に関する事項
9.その他及び参考資料
という、9章全77頁にわたって綴られている。

この資料の中に「北部訓練場」という文字は4か所のみで、以下の文脈で使用されている。

本国立公園に隣接する米軍北部訓練場の一部約 4,000ha(以下「返還地」という。)が我が国に返還されたことを受け、当該地における自然環境調査が実施されました。
(P.1)
~米軍の北部訓練場として利用されてきた国頭村と東村にまたがる森林地域の一部の返還が~
(P.1)
~やんばる国立公園に隣接する米軍北部訓練場における自然環境に関しては、日米両政府が日米合同委員会の下に設置した環境分科委員会等の場を通して緊密な連携体制の下に適切な保全・管理が図られており、今後も取組を継続的に進めていきます。
(P.1)
やんばる地域の東部に広がる国有林野については、米軍北部訓練場返還地等を対象に、林野庁が平成 29 年に「やんばる森林生態系保護地域」として設定し、平成 31 年3月にはやんばる森林生態系保護地域保全管理計画を策定しました。
(P.20)

また、「廃棄物」という文字は一カ所もない。しかし「ゴミ」という文字は15ヵ所で使われている。その多くはマナーやルールに基づいたそれぞれの地域での啓発文言だが、P.22に示している「やんばる国立公園の課題」項目の「自然体験・インタープリテーション」分野では、自然体験をするひとに向けたおもしろく不愉快な文言があるので画像で紹介する。

米軍廃棄物には目もくれないが、観光客には至極当然のように対応できる環境省であることがわかる。

その他、「ヘリパッド」「銃弾」「有害物質」「放射性物質」「不発弾」などの文字も一切含まれていない。

広く意見を募って保全を考察する案だとは到底思えない。保全は誰かの顔色をうかがったり選り好みをしてできることではない。など、パブリックコメントをする際の参考にして下さい。

「やんばる国立公園管理運営計画書」の作成に関する意見の募集(パブリックコメント)について
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